Donnerstag, Oktober 20, 2005

紅葉の秋

木々が紅葉している!葉っぱがホントに紅く染まっている。そんなの秋なんだから当然でしょうと思われるかも知れないが、ドイツ・少なくともベルリンではこんな紅い秋は見たことない。

「黄金の秋(der goldene Herbst)」と言われるように、ドイツの秋は普通紅くはないのだ。なぜなら、秋になるとたいていの木々は紅葉と言うよりは黄葉し、辺り一面黄色に染まる。それが天気の良い日なんかには、太陽の光を浴びて反射し黄金に輝き出すからだ。

ところがところが、今年は木々が赤・オレンジ・黄色と鮮かに紅葉している。私はてっきり、ドイツにあるほとんどの木は黄色にしか紅葉しない種類の木なんだと思っていた。
今年は毎年黄金に輝くカスターニエン(マロニエ)の並木道も紅紅しい。
持論ではあるが、これは今年の暖かい秋のせいだろうと思う。(もちろん、銀杏のようにいくら暖かくても黄色くしか紅葉しない種類の木もあるのだろうが。)

この「今年の秋は紅い」話を友達にしたら、「言われてみれば、そうだねー。あなたってよく自然を観察してるんだね。」と言う返事が返ってきた。別に意識して自然観察をしているわけではないんだけどねーと思う。ただ、やっぱり自然の四季の変容は好きなのだ。しぜんと変わりゆく季節の節々に目がゆく。

10月も終わりに近づいている。風が冷たくなってきた。寒くなる日々に対抗するかのように、紅葉した木々は暖色系の色を放つ。その紅葉した葉をはぎ取るように北風は、容赦なく吹き付け、葉が風に舞い上がる。
紅葉した木の葉の舞は、とてもはかなく、そして綺麗だ。
やっぱ、自然の美・趣は季節の変わり目にあると一人思う。


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