Montag, Oktober 10, 2005

のらりくらり



ベルリンの10月。と言っても、もう10月に入ってから10日も経ってしまった。と言うことはロンドンから帰ってきてもう一週間にもなるわけだ。なんか、のらりくらりと一週間経ってしまった。
そう、先週の今頃は、睡眠不足と疲労のため爆睡していたはず。ロンドンからベルリンまで2時間弱の空の旅♪のはずが、まさかのまさか18時間の帰途に及ぶとは全く誰が思ったであろう。
「これじゃぁ、日本からだって帰って来れたよー。」「ほんと、長旅してきたような疲労感・・・。」私と同居人兼彼氏のクリはトランクを引き引き、言葉少なに家路への最後の10メートルをとぼとぼ歩き、無事帰宅したのでした。

この最後の18時間を除けば、今回のロンドンはなかなか素敵なものだった。このロンドン訪問最大のきっかけは、なんと言っても、友人フランクが長年の恋人ニニータとついに結婚式をロンドンで挙げることになり、お呼ばれした、ということにある。結婚式だけに行くというのも何だし、クリにとっては初めてのロンドンだったこともあり、3泊4日で観光の日取りもとったのだ。

ロンドンはさすがヨーロッパで一番栄えている街だけあって、ベルリンという田舎町(sorry! Berliner!)から出てきた私達には何もかもが煌びやかに見えてしまう。もともと東京人である私は久々に都会な感覚を楽しんで、さぁショッピングだ!と言う勢いではあったが、何はともあれ貧乏研究生、ロンドンのお値段には手も足も出ないのでした。

10月1日の結婚式の前日、パブを貸し切っての前夜祭。フランクとニニータに会うのは二月以来。その後彼らはベルリンからハンブルクに越していったのだ。フランクはドイツ人。彼は私がベルリンに滞在して以来の友人だ。ベルリンでできた初めてのドイツ人友達と言っていいだろう。そのころニニータはまだイギリス・ロンドンにいて、彼らは遠恋をしていた。ニニータはインド系イギリス人。2年前にロンドンからフランクを追ってベルリンへやって来ていた。今年、フランクがハンブルクのインターナショナル・スクールに、また、ニニータが同じくハンブルクの幼稚園にそれぞれ先生として就職が決まったのをきっかけに結婚することになった。
沢山の友達が二人を祝福するためにロンドンに集結した。いくつかフランクを通して知り合った友達の顔も見える。ロンドンでみんなで会うなんて変な感じ。いつもならここは、ベルリンのクナイペのはずだから。

結婚式は、待ちに待ったインド式!映画「モンスーン・ウェディング」の世界。ニニータの家族、友達はこぞって色とりどりのサリーを身にまとい、会場を華やかに飾る。花嫁ニニータは金色のサリー、花婿フランクはインドのスーツを着て登場した。
結婚の儀式では、まず、ヒンドゥー教の僧侶のような人が聖典を二人に読み聞かせ、その間、聖典の一節一節ごとに、花嫁はお米と思われる穀物を、花婿は黄色い花を、像の神様「ガネーシャ」の前に備える。その聖典の儀式が終わると、花の首飾り「ジャイマラ」の交換が二人の間で行われ、これを持って結婚が成立する。
その後は歓声と拍手とともにインドの太鼓が鳴り響き、花嫁花婿はそれに合わせて踊り、歓声は更に大きくなった。
思わすジーンと来るご親族の挨拶、そして、お食事。ちろんインド料理。カレーのビュッフェ。
インド音楽とインドの踊り。
ロンドンでインド一色になる。

ロンドン滞在最後の日となるはずだった次の日は、午前中から午後にかけて、散歩そしてロンドン・アイからロンドンの街を一望。
それからの18時間の帰途については、実を言うとこの一週間のあいだに、その時の憤りも疲労感も面白いほどきれいさっぱり私の感情から消え去って、なぜか実感として思い出せない。帰ってきた直後は、何人もの友達に憤りに任せて話しまくったのに。結構どうでもいいことだったのか。今はわざわざ人に伝えるほどのことでもないように思える。そういうわけで、その後の18時間話は、またいつかの機会に。あの時の感情をまた思い出したら。

本来書こうと思っていたのは、ロンドンから帰ってきて、一週間、のらりくらりと過ごしてしまった、と言うことだったのだ。のらりくらり生活にけじめをつけ自分にちょっと喝を入れようと書き出した。(ロンドン話に夢中になって、忘れていたが。)何をこの一週間したって、友達と会ってくっちゃべり、眼鏡屋に行って、視力を計り直し、視力低下にショックを受け、新しいお試しようコンタクトを受け取った。ああ、笑っちゃうほど面白くない映画も見た。

さて、明日からは、論文の文献を読んでいかなくては。来週からまた大学が始まる。

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