ウェルネスな一日

日本へ一時帰国する前にベルリンでやっておかなきゃならないことに追われる今日この頃。
やっておかなきゃならないことには、うれしいことに遊びに行くことも含まれる。

昨年からなんだかんだいって動物園やら各種アトラクションやらの割引クーポンを頂く機会に恵まれ、ありがたく頂戴したのは良いが、今の今まで使う機会を逃してきてしまった。その上、このままだとクーポンの有効期限がそろいもそろって私が日本にいる間に切れてしまう。
使うなら今しかない！ということで、週末はできるだけクーポン消化にあてがう6月。
なんてお粗末なクーポンの使い方。われながら計画性のなさにとほほでする。
（やっと動物園にも行ってクヌート見てきました。写真は次回あたりUPします。）

さて今週末はバード・ザーロー（Bad Saarow）へ。
ここは、各種温泉プール、ジャグジー、サウナ、フィットネス、マッサージなどの施設が整ったSPA。（ここの利用券はクリの両親が昨年の誕生日にプレゼントしてくれた。無事に消化できて、ほっ。）
ベルリンから列車で東へ約1時間半。シャルムッツェル湖のほとりのちょっとしたリゾート地にある。ここに湧き出る温泉は塩泉なので、SPAの温水プールは、塩っ辛い。

≪シャルムッツェル湖のほとり≫










≪バード・ザーローの温泉プール≫










このSPAではサウナやプールだけを利用することもできるが、そこに各種マッサージ、フィットネスなどのプログラムもつけることができる。
私たちは、『天にも昇る心地』プログラムというのを選んでみた。名前からしてすごく良さそうな感じなので。

このプログラムには温泉プールとサウナの利用、＋光のお風呂、背中のマッサージ、極め付けにクレオパトラ風呂というのがついている。

まず光のお風呂というのにつれてかれた。
薄暗い部屋に砂が一面ひかれている。砂浜をイメージしているよう。
そこでシートをひいで寝転がる。
ここでは浜辺での日の出から日の入りまでを体感しようということらしい。予想に反し50分もかかるという。
太陽に似せた光を浴び、波の音が流れる。それを50分・・・。
太陽が恋しい真冬にはいいんだろうなぁとは思うけど、外がカンカン照りの今の時期、何が悲しくて室内で夏の日を味わう必要があるのだろうか・・・。これはリラックスどころかただ暑くて退屈でしかなかった。ちょっとがっかり。
気を取り直して温水プールへ。プールは室内だけではなく野外にもつながっていてけっこうな大きさ。いろいろな種類のジャグジーや落とし湯が楽しめるのでここはあきない。やっと思い描くウェルネスタイムが始まる。
それから、背中のマッサージ。ぷほぉ～～これは、まさに天にも昇る夢心地ですよ。これなら何時間でもいいわ～んと思うのに、はかない夢は20分で過ぎた。

サウナも充実。温度の違うクラシックなサウナ2種に、ハーブサウナ2種、霧のサウナがある。サウナの後のシャワーの種類も豊富だった。
冷水のお風呂や水のジャグジーもある。最高なのはアイスの部屋で、ここは人工雪に覆われている。
フィンランドの人々は冬にサウナの後外の雪野原へ駆け出していくって聞いたけど、それがちょっと体感できる。

そうしてこのプログラムの最後を飾るのがクレオパトラ風呂。
クレオパトラが好んでつかった牛乳風呂にイランイランオイルがふんだんに入ったこのお風呂。シャンパンにフルーツの盛り合わせもついている、も～最高にゴージャス。
お肌もすべすべ。身も心もまさに伝説の王女クレオパトラ。
ゆっくりお湯のエキスを体中に吸収させて、お風呂からあがる。
せっかくの貴重なオイルを洗い流さないよう、その後のシャワーを控える私。
こういうところてんで王女になりきれていない。
いいの、いいの。こんな機会めったにないんだから。

今度は冬に来たいです。