実は今月の頭くらいから週一回、クリと社交ダンス教室に通っている。
日本にいる頃は、私にとって社交ダンスと言えば、映画の世界の話?みたいな、自分の日常生活とは全くかけ離れた異次元のことで、まず接触するということがなかったから、まさか自分が社交ダンスを踊ることになろうとは、一微たりとも思ってみなかった。
ところがところが、住む場所変われば生活の次元も変わり、今こうしてドイツに住んでいる以上、この社交ダンス、どうも避けては通れないらしい。
これまで何度か踊る機会に遭遇したけれど、きっかけは去年の秋。
お呼ばれしたクリの祖父母の金婚式でのこと。夕方のお食事の後から夜が明けるまで会場は社交ダンス大会と化した!はいいけれど、クリも勿論私も踊れませんので端の方で小さくなっておりました。
私たちよりも若い子達だって何気なく踊れてるのに、踊れないのは私たちだけ。
私は何度かおじ様方に誘われて踊らされ(と言うか、引っ張りまわされ)ましたが、足を踏み踏まれまくり脱落。
これを見かねたクリ母は、クリスマスにダンス教室クーポン券を私たち二人にプレゼントしてくれたのでした・・・。
こんな前置きがあって早半年・・・
やっと良さそうなベキナーズ・コースが開始するというので、意を決し、晴れて社交ダンス教室デビュ~~!
始めてみたら、これが、すごく楽しい☆
通う前はかなり渋っていたクリも、いまやのりのり。
ワルツ、ウィーナーワルツ、ディスコフォックス、フォックストロット、チャチャチャと全ての基本形はマスター。来月からは、タンゴがこれに入ってくる。
これで、ダンスパーティーも恐いもの無し。いくらでも受けてたつわよん!(って、競技じゃないし、趣旨がずれてるって。)
私たちの通うダンス教室Walzerlinksgestricktは、昔のレンガ造りのビール工房を改造して作られたかなりお洒落な教室で、大きなダンスホールに、小さめのダンス室、バー、待合室、庭のくつろぎ場まである。
流石ベルリンらしく同じコースに通っているペア6組のうち半分は同性愛者のカップル。
もちろん先生も、麗しい顔立ちのおかまちゃん。
社交ダンスでは、男性が自動的にリード役と決まっているけれど、同性カップルの場合、どちらがリードするか話し合って決めて、しかもリード役を交代々でできたりして、とてもフレクシブル。
へテロカップルの場合、男性の甘すぎたり強引すぎたりするリードに、じゃっ私がリードするから!といってリード役に転ずるわけにもいかないので、もどかしいと思う女性がいたり、リードなんてしたくないと思う男性もいたりして、この役回り制限が喧嘩の種になったりする場合もあるのです。
まぁうちのコースは、まだ喧嘩するカップルもなく平和。
思いがけず私とクリも喧嘩ゼロでここまでクリアしております。
それどころか、はっきり言ってまだステップのリズムを口ずさみながら踊ってるくらいなのに、こうなったら次は舞踏会デビュ~だぁ!と調子づいてまでいる。まだまだ先は長いっちゅう~の・・・。地道に精進しなくては。そしたら、いつかは大きなダンスホールでShall we dance?といきたいものです♪